極圧グリースの特長
極圧グリースはグリースが持つ付着性や耐水性などのシール性能に加え耐摩擦性能、
金属表面保護性能、高荷重潤滑性能に優れています。
高回転ベアリングや高速・高負荷の金属摺動部、高負荷のかかるギアなどの潤滑、部品の保護を目的としたグリースです。
粘度抵抗を減らすにはさらに粘性を下げる必要がありますが、本来グリースに必要とされる付着性や
シール性を維持させるため稠度(粘度)は一般的な「2」に設定しております。
レースシーンなど粘度抵抗を低減させたい場合はグレサージュ・ムオンを添加して
自由に粘度調整する事ができます。(セラミックベアリングにも対応しています。)
粘度調整を行った場合は粘性が低下する事により付着安定性が低下し耐久性も
下しますので通常よりも短期間でグリースアップを行う必要があります。
性能について
極圧グリース簡易試験動画を動画にてご確認いただけます。
映像が再生されない場合はこちらからご覧いただけます。(新しいウィンドウで開きます)
【ティムケンテスト(極圧潤滑 簡易テスト)】
①A社・B社グリース各種⇒負荷200~300kgで異音発生
②C社純正グリース⇒負荷350~450kgで異音発生(耐塩水グリースはこの値です)
③ヴィプロス極圧グリース⇒負荷950~1000kgで若干の異音が発生
耐塩水グリースとの違い
ヴィプロスには塩害、水、汗などに耐性がある耐塩水グリースという製品があります。
これは主に海水や雨水、汗などが侵入した事が原因で起こるベアリング、ボルトなどの
固着防止を目的としたシール性能、付着安定性能、品質維持性能に特化したグリースです。